文化的な飲み物、ワイン (cultural drink, "wine")・・・・
現代のヨーロッパ人のアルコールの飲み方のスタイルは、4〜6世紀頃に確立されたと言われていて、その殆どはギリシャとローマの影響力が及んだ地域かどうかで、大きな違いが出ています。食文化の違いを知ることで、1500年以上も前の歴史を垣間見ることが出来るのは、非常に興味深いと思います。
食事と一緒に楽しむワインの飲み方は、ローマ帝国の領土となったヨーロッパ南部のエリアで、現在も広く行われています。その一方、ローマの支配が及ばなかったヨーロッパ北部では、ビールを飲む習慣がほとんどで、しかもアルコールを飲むときは食事を取らないのが一般的らしいです。
世界的にワインの消費量が最も多い国はルクセンブルグ、フランス、イタリアで、これらの国では年間に1人平均55リットル以上のワインを飲むそうです。これに対し、ビールの消費量が最も多いのは、ドイツ、オーストラリア、ベルギー、デンマーク、チェコ、英国、アイルランドなどの国で、古代ローマ人からは「野蛮」だと思われていた地域になります。
今でもワインは富、権力、地位をあらわすステータスシンボルになっていますが、昔も遠方の山間部のワイン生産地から取り寄せなければ飲めないアルコールで、輸送する費用のせいで、ワインはビールの10倍も高価だったと言われています。ワインは基本的には、巨万の富の持ち主だというころを示す証とされてきました。
現代でもその形は受け継がれており、ワインは世界で最も洗練された、文化的な飲み物と考えられています。国々や財界での公式晩餐会や、政治サミットなどでは、ビールではなくワインが出されるのが普通。1500年経った今でも、ワインは富、権力など社会的地位の違いを示す重要な飲み物になっています。
日本人である我々も、グローバルなフィールドで通用する社交術を身につける為にも、「とりあえずビール」という飲み方ばかりするのではなく、ゲストに合ったワイン選びが出来る様に、ワインの鑑識眼を養う飲み方を偶にはする必要があるかもしれませんね。
stan記
高アルコールビール (high alcohol beer)・・・・
世界には、多くのお酒がありますが、一般的にビールは度数が4.5〜5度。高くても6度と思われています。ちょっと調べた所、通常泡盛は12〜45度、焼酎は45度以下で主流は25度〜20度、なんとこの焼酎と同等の度数を誇るビールが存在するんです!!
アメリカのボストンにある地ビール会社、Samuel Adamsがなんと焼酎並みのアルコール度数25度のビールを販売しています。「サミュエル・アダムス・ユートピア」という商品をですが、限定生産のシリアルナンバー入りで究極のコレクターアイテムになっているそうです。ヴィンテージ・ポート・ワインのような濃厚な味わいで、常温でお楽しむビールで、日本での値段は18,750円らしいです。麦芽を使っているワイン、、、、。どんな味がするのでしょうか?味も香りもきっと重厚で、アルコール度数と言い、値段と言い、到底ビールと呼ぶのは難しいものなんでしょうね。
更に調べてみると、日本にもSamuel Adamsに負けずと頑張っている、高アルコール度数ビールが北海道にあるみたいです。
北海道麦酒醸造のビール「バーレイワインtonoto」。アルコール度数は年により変わるらしいですが、約20度〜30度!!!通常の5倍の麦芽を使用し、長期発酵後に雪温で氷結し熟成。ゆっくりと凍らせることにより、余分な水分と雑味を取り除くとの事。同社はビールの冷解凍を繰り返し、抽出回数を増やすことで度数を高めているらしい。泡もなく、ワインの様に冷やして飲むらしいです。これもきっと限定生産なんでしょうが、銀座界隈で飲める店が無いか、調べてみようと思います。
何か見つかったら皆さんにも報告します。
stan記
皆で分け合うビール (sharing beer)・・・・
ビールは人類に「発明」された飲み物ではなく、「発見」された飲み物と言われています。
人類最古の書き物は紀元前3400年頃で、ビールの起源はそれより前の為、明確な記録は残っていないらしいですが、、、。
氷河期が終わり、今のエジプトから、北は地中海岸、トルコの南東の端からイラクとイランの国境までの地域一帯には、野生の大麦や小麦が生い茂ったそうです。
それまでは移動しながら食べ物を探して生活をしていた人々にとって、この地は他ではあり得ないほど大量の穀物が一年中取れる場所になりました。他の食材と違い、穀物は乾燥させれば収穫から長ければ数年間も保存が利き、スープを入れて食べれば澱粉の粒が溶け出して濃厚なスープになります。
穀物が大量に取れる地域が生まれ、収穫した穀物を貯蔵出来る様になり、人類は今までの移動型の狩猟民族から定住型の農耕民族に移行して行ったそうです。我々の生活様式の原点がここにあります。
この様に、穀物を貯蔵する事で人類は食べ物が不足する事態に備える様になったが、穀物が重要な食材と意識される様になったのは、少し後のこと。いずれ、麦は水に浸すと発芽を始め、甘みを出すということが発見され、穀物は食材として重要視される様になって行きました。
糖を得られる食べ物がほとんど無かった当事に、この甘みは非常に重宝されたらしいです。更に大麦麦芽を数日間置いておくと、酵母によって液体に含まれる糖がアルコールに変化し、軽い発泡性のある液体になり、これが「ビール」として人々に好まれる様になりました。
紀元前4000年頃のメソポタミア時代の絵文字には、ビールを楽しんでいた痕跡が残っています。大きな陶製の亀からストローでビールを飲んでいる姿が。きっと穀物の粒やもみ殻、そのほかのごみが口に入らない様に、ストローで飲んだのだと思われます。同じ亀から同じものを分かち合って飲む事で、歓待や友情を示す、世界共通の象徴になって行ったのでしょう。
その後、試行錯誤を繰り返しながら、より良いビールを作る工夫が積み重なり、様々なアルコール度数と風味のビールが作られる様になって行きました。気取らない、和やかな社交場の必需品としてのビールの存在は、今も昔も変わりません。皆で分け合いながら、人と人とを結び続けているビールを、今夜も銀座コリドー街で楽しんでみては如何ですか。
stan記
◆銀座コリドー街で地ビールを楽しめる店◆
①ベルジアンビアカフェ「アントワープ シックス」
「ベルジアンビアカフェ」は世界規模のビール醸造企業InBev(インベブ)社の公認ブランド。1930年〜1955年の正統派ベルギー・カフェのアールデコ装飾を用いた、ヨーロッパ的で重厚な空間で、30種類以上のベルギー地ビールが楽しめます。
Belgian Beer CAFE 「ANTWERP SIX」
東京都中央区銀座8-2-1 ニッタビル1F
TEL: 03-5568-0091
月〜土 22:00〜04:00(L.O.03:00)
http://r.gnavi.co.jp/p621500/
銀座コリドー街の不思議な住所 (strange address)・・・・
「銀座コリドー街」の住所はとても変わった表現になっているのをご存知ですか。
もともと千代田区と中央区の境界線にあたるお堀が埋め立てられてできた首都高速道路の高架下が商店街になったのですが、両区のどちらに属するかずっと決定しなかったため、「……番地先」という、何とも不思議な住所になってしまったと聞いています。
銀座の西側の端に位置することから、別名「銀座のWestside Street」とも言われる「銀座コリドー街」。東京のど真ん中に、どちらの区に入れるか線引き出来なかった「あやふや」なエリアが存在していること自体、なんだかとても面白いですネ。
そんな面白い住所の「銀座コリドー街」。コリドー = "Corridor"とは大きな建物の廊下のこと。我々は子供の頃、廊下は走ってはいけませんと良く注意されましたが、Corridorの語源はラテン語の"Corrir"で「走ること」。
走って行きたくなる様な、銀座ウェストサイドの耳寄りの情報と、食にまつわる面白話などをご紹介していきたいと思っています。
stan記



